心のカルテ 6 -何かが変わろうとしている-
昨日の夜のこと。
今、慢性膀胱炎になってしまった私は、尿が出にくくなっています。
以前抗コリン剤というものが含まれている睡眠薬を服用していたため膀胱炎になったのがきっかけなのですが、それ以来何度も膀胱炎を繰り返し、慢性膀胱炎になってしまい。
そして昨夜のこと。トイレに行った際「出ないし」。でもそこまでしたい!ってほどでもなかったことと、このレベルなら大概は朝に出ると思っていたのですが、主人は騒ぎだし。最近こんなことが続いていたためか心配する主人に大丈夫!って言って眠りにつきました。
そして朝9時に起きると、主人がおはようと!?
「なんでいるワケ!?」
「尿が出なかったらどうしよう。病院に連れて行かなきゃと思って…」
絶句。1人でいけます、病院…。
最近、主人の過保護はレベルアップし続け、まるでドラマの「過保護のカホコ」状態にあるかと思われます!ここまで過保護にされると、まるで私は赤ちゃんになった気分です。
ですが。(またここから懐古録です)
当時は病状が変わらない私に冷たい主人。
なんで心配してくれないの?助けてくれないの?私は主人が困った時にはなんでもできるのに。
強迫性障害と、時々くるうつ症状。
悲しくて家事をしているときに頭に主人の私を見放したかのような表情を思い出すと、涙がでて止まらなくなりました。例え、不倫をして楽しい時間を過ごしてはいても、やはり心は泣いていたようです。
現実逃避して、この状況から一時でも離れたい、忘れていたい、そんな気持ちから始まった不倫。
年齢を詐称して、独身と偽ってのお付き合い。
確かに彼氏のことは大好きでした。でもそれは恋愛と言うより、私は恋愛ごっこをしていたのだと思います。壊れそうな心をやはり救ってもらいたいという願望から。
自分勝手だったと思います。現に傷つけた人もいたのですから。
そんな時。
ある休日に電気製品が届きました。すっごく大きな荷物が2つ。
置き場所に誘導する主人。置かれたのは食器洗い機とドラム式洗濯機でした。
主人が購入していたのです。
強迫性障害の中でも不潔強迫だった私は、食器洗いの際に同じものを何度も洗うという強迫行為で、相当な時間をかけて洗っていました。大した量でなくても疲れ果てていました。
でも主人が購入してくれた食器洗い機は、今でこそ普及してますが、その頃はまだ珍しく。
お皿を入れるだけで洗える。それはとんでもなくありがたいものでした。
また一緒に購入してくれたドラム式洗濯機。
東芝から発売された洗濯から乾燥までで一台でできるものでした。これもまた当時は珍しいものでした。
いつも干すという作業で強迫に巻き込まれパニックになっていた私に、干さなくても勝手に洗濯から乾燥してくれるんだよ、と主人から説明を受けた時は、衝撃を受け、なぜこんなものを買ってくれたのかと不思議でなりませんでした。
心療内科の診察日。その時の主治医にこのことを話すと、
「あなたは恵まれてるなあ」と笑顔で言われました。
「そんなことをしてもらった人の話は聞いたことないよ」
先生のその言葉が、頭の中でリフレインされました。
いつも怒鳴っている主人。その主人は私が少しでも負担が減るように主人なりに模索して助けようとしてくれているんだろうか、そう、ふと思い浮かべましたが、半信半疑で頭が混乱していきました。
でもその2つの電気製品は、鬱や強迫で苦しんでいた私を確かに助けてくれました。
――続きます――
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