躁と鬱と私

鬱から双極へ転化し。家事のできない名ばかりの主婦

仕事がある、そのありがたみ

私の親戚にうつ病の従姉弟が1人いる。

私とは歳の離れた従姉弟なのだけれど、うつ病のため会社に在籍しながらも長期休暇をとり続けている。
確かにある程度の期間会社に出社したら、その後は長期休暇が認められる。その繰り返しで何とかまだその会社に在籍し、生活を保っていると聞いた。
今でもう3年以上はその制度を利用し続けているんじゃないだろうか。

きっかけは、入社当時の「導入研修制度」。
飲料会社に入社したのだが、その会社の「導入研修制度」は、各自販機を回り在庫を管理する、そういうものだったらしいが、従姉弟曰く「俺はこんなことをするために会社に入ったわけじゃない!」そう不満を抱えてる内に、そこから鬱になっていったという。

正直、それを聞いた私は唖然となった。
かのPがつく電機メーカーでも、同じような教育を行っている。その電機メーカーだけを扱う販売店で、エアコンや冷蔵庫の設置、備品の調達など、現場での仕事をしばらく体験するというもの。
要は、現場というものを知るための教育制度。そこで仕事をすることは生のお客様のニーズを聞くことができる、という趣旨もある。

その飲料会社の自販機を回るということも、例えば何が売れているか、どんな時期に何を置くべきかなど、会社の製品をよく知るいいチャンスなのに、仕事を選り好みしようとしている。

はっきり言って、なんの実績もあげてない新入社員にどんな大きな仕事を与えられるっていうの?
そんな文句だらけの会社にいるのが嫌なくせに、鬱だからとまだしがみついてるのはおかしくないの?、と言いたくなる。

それより何より、どんな仕事でも与えられるだけ幸せだということを知らないの?
と言いたくなる。

病気になって、仕事がしたくてもできない、仕事は元気だった頃よりレベルが下がっても、働ける場所がある、それだけでありがたさを感じてる人もいるというのに。
研修段階ですでに文句を言ってる時点でおこがましい。
誰だって好きな仕事ばかりできるわけじゃない。
今、うつ病になってしまったものは仕方ないけれど、働けないことの悲しさを感じて欲しい。

P社での話。ある社員の方が、ロッカールームで倒れていたところを発見された。
下にはビールが落ちていた。
その方はうつ病だった。精神安定剤を服用した後にお酒をグビッと飲んで仕事をこなしていたらしい。それは絶対もちろんやっちゃいけないことです。でもそうまでして働かないと、と思う気持ちは、周りの社員に衝撃を与えたそうです。

姉弟には奥さんがいたが、鬱になって以来嫌気がさして実家へ帰ってしまったという。薄情なとも思うが、仕事というものを疎かにした結末はこんなものかも知れない。

 

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