たかがドラマ。されどドラマ
以前見たことのあるドラマ。
「あなたには帰る家がある」だ。
主人と一緒に観始めた。
ストーリーは2つの相反する家庭の夫婦が、家庭での不満を抱えて暮らしている、そんな設定から始まった。
初っぱなから主人公である中谷美紀が主婦としてどんな生活を送っているのかが描かれている。
どうも几帳面さには欠ける主婦という設定。
料理は大雑把、洗濯物は置きっぱなしで山のように積まれている。
アイロンもろくにかけられない、そんな主婦。
夫はそんな主婦に嫌気が指していて、たまらなく不満で不満で仕方ない。
そんな時に現れたおっとりした完璧な主婦に惹かれていく。
たぶん不倫モノだろう。
観ているうちになぜかいらいらしてきた。
なぜ夫はそんなに文句だらけなのかわからなくなってきた。
やがて涙が出てきた。
なぜそんなことくらいで不満を持つのだろう。
ごはんが雑?アイロンが下手?片付けも下手?
そんなことどうでもいいじゃないか。
それでもちゃんと生活は回っているんだから。
ごはんが作れる、例えそれが1品でも作れるのなら私は羨ましい。
例えアイロンが下手でも、一生懸命できる気力も羨ましい。
主婦は忙しいんだから、ちょっと目に入った片付けモノだって、別にいつまでもそこにあるわけじゃない。夫自らたたまなくちゃならないんじゃないんだから、奥さんができるんだから。
そんな姿が描かれてるのを観ていた私は羨ましくて仕方なくなって涙がとまらなくなっていた。
雑でもいいから、下手でもなんでもいいじゃない。元気にこなせれるなら。
何より奥さんの元気な声が聞けるんだから。
観るのが辛すぎて途中で発作的にテレビを消した。
たかがドラマ。でもよくある話。
こんな贅沢で贅沢で仕方ない生活の、その幸せがわからない人たち。
自分が幸せだったなんて、失った時点でわかる。
その一方で、ひがんでばかりいる自分自身も嫌いだけれど。
(懐古録です 2018/5/7)
ランキングに参加してます。
良ければポチお願いします。励みになります。
↓ ↓